ギャラリーファブリル

田中 茂＆坂手 春美 作陶展 ご案内

（通常のブログはこの後にあります）

＊ 田中 茂 ＆ 坂手 春美 作陶展

2023年9月20日(水)〜10月1日(日)　11:00am~6:00pm

＜9/25(月)、9/29(金)は休廊します＞

＝ Profile ＝

田中 茂（Tanaka Shigeru）

　1953年　　大阪に生まれる

　1979年　　京都市立芸術大学 陶磁器専攻科 修了

　　　　　　 富本憲吉記念館に安久波窯を開く

　1987年　　奈良 安堵町に富雄窯を築窯

坂手 春美（Sakate Harumi）

　1955年　　大阪に生まれる

　1979年　　京都市立芸術大学 陶磁器科 卒業

　1987年　　奈良 安堵町に富雄窯を築窯

　　　　　　　＊ 日本工芸会 準会員

奈良 安堵の地で、土に触れ轆轤に向かいこつこつと作陶を続けて来た二人は、長年の同志であり、良き相棒でもあるのです。

温かみの中に繊細さを持つ田中さんの作品は、見る者を大らかにさせ、清廉で端正な坂手さんの作品は、使う者を幸せにします。

本展では、暮らしに息づくうつわや花器などの数々を発表します。

初秋の風渡る丘の上のギャラリーにて、お待ちしています。

＜写真はイメージです＞

＊ 会期中、カフェをオープンします。　12:00pm~6:00pm

季節の素材を活かしたお昼ごはんをご用意します。　¥ 1,800（税込）

　★ 前日までにご予約ください。

喫茶のみのご利用もできます。（午後2時以降、予約不要）

　★ お飲みもの各種をご用意しています。

＊ 作家在廊日　　9/28(木)、10/1(日)

　　　　　

爽やかなカップ

田中 茂 ＆ 坂手 春美 作陶展、9日目。

目の奥に昨夜の中秋の満月の残像が残る中、今朝空を見上げると爽やかな青空が広がっていました。　まだ少し暑いものの丘の上を渡る風は爽やかになって、秋の気配を漂わせます。

お客様との会話は、決まってこの夏の猛暑のことから始まります。

「お元気でしたか？」「本当に参りましたね。」などと、ひとしきり嘆き合うのです。　これは決してマイナーなことではなく、季節の挨拶なので、互いの状態を知るのに欠かせないのです。

ギャラリー内も随分爽やかになって、作品がいっそう素敵に見えます。

ブログを見てお目当てのものを買いに来てくださるお客様もいて、ありがたいことです。　少しはこれも役に立っているのかなと思っています。

壁の展示はいつもカップなどと決まっています。

左側が田中さん、右側が坂手さんのものです。

いずれもすっきりとしたデザインで使いやすく、価格もお手頃です。

日常のカップに、おもてなしのグラスに、いろいろなシーンで活躍してくれるのです。　ぜひ手にとってご覧ください。

田中 茂＆坂手 春美・カップなど　¥ 2,200〜¥ 4,000（税込）

さて、田中 茂 ＆ 坂手 春美 作陶展は、いよいよ明日が最終日となりました。

午後からお二人も在廊してくださいますので、どうぞお出かけください。

楽しいお話が聞けることと思います。

明日も初秋の風渡る丘の上で、お待ちしています。

ラグビーと名月

休廊日をうまく利用して、ラグビーW杯の日本戦を早朝（未明？）に観ました。

前夜から寝ないで、そこは宵っ張りの本領発揮といったところでしょうか。

少しうたた寝をしたくらいで、午前4時のキックオフを待ちました。

対戦相手はサモアです。　青いジャージの大きな体は、私には驚異でしかありません。

2019年に日本で開催されてからのラグビー観戦ですから、まだまだ素人で分かりにくいところもあるのですが、力強さと繊細さを併せ持つスポーツに魅せられています。

お気に入りはスクラムです。　間近での撮影がないのが残念なくらいです。

ここで解説できる力量はありませんが、日本戦だけでなく他国同士の試合も時間の許す限り面白く見ています。

えっ!? 日本戦を観るために休廊日にしたんじゃないかって？

いえいえ、そんなことはありません。　スケジュールが決まる前から休廊日にしていましたからね。

さあ、田中 茂＆坂手 春美 作陶展は、明日明後日の２日間となりました。

素敵な作品が並んでいます。　どうぞお見逃しなく。

中秋の美しい月を眺めながら、今夜は嬉しい気分です。

黒釉の片口

田中 茂 ＆ 坂手 春美 作陶展、8日目。

二人の作品展も佳境に差しかかりました。

日中はまだ暑さの残る中、ここまで来てくださるお客様に「ありがとうございます」と心から申し上げます。

ギャラリーで作品を見た後、家に入っていただくとその涼しさに驚かれます。

エアコンのない暮らしですが、なんとか猛暑を乗り越え、今はもう昼間でも快適になっています。　残り短い期間ですが、どうぞお越しください。

片口は、何か想像を掻き立ててくれるうつわだと思うのです。

鉢のような、注器のような、どちらものような、自由なうつわです。

写真の黒釉の片口には、いろいろな使い方があります。　最近聞いたところでは、抹茶茶碗のようにお茶を点てて、小さな湯呑みに注いで使うというものです。

気取らず気張らず大勢で普段のお茶を楽しめる、いいアイデアだと思いました。

茶道を少し嗜みますが、畳の上でお点前をし、お客様をもてなすことも大いに楽しくて好きですが、普段の暮らしの中でカジュアルにお抹茶を愉しむことも面白いなと思うのです。

黒釉のうつわに抹茶の鮮やかな緑色が映えて、美しいシーンになることでしょう。

田中 茂・黒釉押地文 片口（14cm径、9cm高）　　¥ 7,000（税込）

明日は二度目のお休みをいただきます。

休みが明けましたら、残り2日の会期となります。　どうぞお見逃しなく！

白い肌のうつわ

田中 茂 ＆ 坂手 春美 作陶展、7日目。

朝、玄関の扉を開けてデッキに出ると、また少し暑い日差しが戻っていました。

けれど、室内には爽やかな風が通り抜けて気持ちよく過ごせるのでした。

お客様と交わす言葉は、決まってこの夏の異常な暑さのことです。　おかげでどこへ行く気にもなれなかったと、皆さんおっしゃいます。

まだそれが続いていると見えて、お客様の出足は鈍いままです。

まあこれも仕方ないかと諦めています。

今日ご紹介するのは、坂手さんの軽やかな深皿です。

凹凸のある模様は「搔き落とし」と呼ばれる技法で、坂手さん特有の優しさに満ちています。

清潔感のある白い肌に、淡いグレーの模様がリズミカルに描かれていて、いろいろなお料理の盛り付けが楽しくなりそうなうつわです。

明後日は中秋、お芋の煮っころがしでも盛りますか。　いえいえ、月見団子がいいかもですね。　何を持って来ても似合いそうです。

坂手 春美・白搔き落し深皿（24cm径、7cm高）　¥ 8,800（税込）

明日は田中さん坂手さんが在廊してくれます。

ランチのご予約もお待ちしております。

明日も初秋の風渡る丘の上で、お待ちしています。