2013年 09月 24日
骨董好き |
キッチン物語展4日目です。 この染め付けの線書きの大皿は、普段は寝室のチェスト箪笥の上にこうして飾っています。 この期間はギャラリーの展示台に収まって、少しよそ行きの顔になっているようです。 皆さんに見られて、恥ずかしそうです。
もう20年以上も前のこと、四国に帰省していた友人が、ふらりと立ち寄った骨董屋に素敵な染め付けの大皿があるよ、と急ぎ電話をして来てくれました。 おまけに都会では考えられないほど安いというのです。 友人もかなりの骨董好きですから、彼女の目を信じて迷わず「買っておいて」と頼みました。 ひと抱えもある大きさで結構重いのですが、友人は合点承知とばかり抱えて帰って来てくれました。
そうして縁あってやって来た大皿は、お客様のときにはご馳走を盛り、普段はインテリアとして飾っています。 ほっとするような呉須の色は、わが家によく溶け込んで重宝しています。 そしてかの友人は会社勤めをとっくに辞めて、今は京都で骨董屋を営んでいます。
あるとき、有名な住宅メーカーの会員向け月刊誌の取材があり、8ページにわたってわが家と私のライフスタイルを紹介して下さることがありました。 そのときの編集の方が、何かコレクションがあれば見せて下さいというので、僭越ながら骨董の品々をお見せしました。 ずらり並べてみると、そのときどきのいろんな想い出が甦ってきて、しばし感慨に耽ったものです。 ほんの少しの私の宝物です。
by galleryfabrile
| 2013-09-24 23:37
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