2013年 12月 21日
最終の夜のこと |
ところが、午後8時の作品提出の時限になってもなかなか仕上がらず、終盤になって奈良入りした学部長のジャン ペレ氏も心配顔です。 夕飯準備も遅れていましたので、私としては有り難かったのですが、学生たちの必死の様子に胸が熱くなりました。
学部長が先に集まっていた数人の学生に「君たちだけでも先に食べなさい」と言ったのですが、彼らは「皆なで揃って食べたい」と、じんとする友情を見せます。 ひとつのチームなんだということがしっかり伝わってきましたので、「どんなに遅くなっても構いませんから」と、私もエールを送ります。
3週間も食事を共にしますと、もう何だかひとつの家族のような気がして、それから間もなく訪れる別れが実感できませんでした。 いえ、考えたくなかったのです。
by galleryfabrile
| 2013-12-21 21:55
| 「大いなる航海」日記
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