2014年 06月 22日
雨に濡れても |
時折の強い雨に打たれても、凛と咲く沙羅の花です。
白い花弁はこれ以上あまり開くことなく、内にある雄しべと雌しべを守り続けます。
そして、僅か一日咲いて首ごと落ちてゆくのです。 夏椿と呼ばれる由縁です。
あまりにも儚くて潔い姿にこそ、日常の不条理や煩雑さを抱える私たちは、ずっと憧れ続けてきたのかもしれません。
今日は雨の合間に草引きをしていましたが、とうとう降り込められてしまいました。
濡れたシャツを着替えて、熱いお茶を淹れながら窓越しに見る沙羅の花は、いつも慰めです。 梅雨に咲くことを決められた花は、雨に濡れてこそ美しさを際立たせるのでしょうか。 胸を打つ純白です。
今月は企画展がありませんので、26日(木)〜30日(月)の5日間、常設展とカフェをオープンします。 ギャラリーでは、ファブリルで取り扱っている作家さんの作品を展示販売していますし、カフェでは、珈琲や紅茶やジュースなどのお飲みものをご用意する他、ランチのご予約も承っています。
雨の季節ですが、高原の湿り気を帯びた風に吹かれるのもまた一興かと思います。 お一人でゆったりと過ごされるもよし、連れ立ってお喋りを楽しまれるも良し、それぞれにいい時間が流れることでしょう。
ファブリルは、あなたの訪れを静かにお待ちしています。
by galleryfabrile
| 2014-06-22 21:28
| カフェ ファブリル
|
Comments(0)