2014年 11月 20日
ユリネのコロッケ |
続 キッチン物語の料理教室第一部が終わりました。
ふうん、コロッケだったのか...... とお思いでしょうか?
実は今日のコロッケは、ユリネのコロッケなのです。 子どもの頃、ユリネといえば茶碗蒸しの底に入っている、地味な食材としか意識していませんでした。 その美味しさが分かったのは、ずいぶんあとの大人になってからのことでした。
それでも食べ方と言えば、相変わらず茶碗蒸しの具としてでしたから、あるヒントからコロッケにすることを思いついたときには、ちょっと有頂天になりました。
11月に入りますと、店先にユリネがたくさん出回ってきます。 たいていは箱の中に入って、おがくずに埋もれていますが、拳よりも小さい白いユリネは意外な美味しさを発揮するのです。 口に入れますと、ユリネのほんのりとした甘味が、絹のような舌触りとともに感じられます。 ゆがいて潰し形作っていきますが、意外に扱いやすく仕事がはかどります。 茶碗蒸しや卵とじくらいしかレパートリーがないとお嘆きの方へ、どうぞお試しあれ。 ユリネのサラダも美味しいですよ!
ムースのようなふわふわの蕪のスープと、カリフラワーとりんごのサラダ、そしてデザートにはスイートポテトを作りました。 うつわ選びも生徒さんと一緒にしますが、皆さんとても楽しそうです。 11月の食卓は、しっとりと落ち着いた雰囲気です。
第一部にご参加下さった皆様、本当にありがとうございました。
ちなみに、第二部は26日(水)、27日(木)、28日(金)に行ないますが、まだ余裕がありますので、皆様のお申し込みをお待ちしています。 3日前までにご予約下さい。
晩秋の庭は移ろう色が定まらず、寒さや暖かさに戸惑っているような様子です。
新緑の頃、漲る力を秘めて、庭はそれはそれは美しく輝いていましたし、夏には自信ありげな太陽に負けないくらい、眩しく光っていました。 そして秋はずんずん 深まりゆき、朝晩はかなりの寒さになってきました。 晴れてはいても、弱い光に頼りなく庭のものたちは存在しています。 このところ、テンがよく姿を現します。 冬支度に余念がありませんが、余り厳しい冬にならないように祈ります。
けれど、この方は薪ストーブの部屋で、のんびり毛繕いなどして、寒さとはほとんど無縁で過ごします。 ふかふかのコートも着ていますしね。
by galleryfabrile
| 2014-11-20 22:51
| 料理教室
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