2015年 10月 19日
贅沢な黄昏の灯 |
空気が乾いて過ごしやすい秋の日は、だんだん食欲も増してきます。 それでなくても食いしん坊の私です、ますます食べて、これからどうなりますことやら.....
午前中にいろいろな用事をこなして、すっかりお腹がすきました。
先日地元の産直市場で、肉厚の美味しそうな生椎茸が出ていました。 原木栽培の新鮮な椎茸は、笠の部分に張りがあり、笠の裏は真っ白でした。
今日のお昼には「椎茸入りの玉子丼」を作り、レタスの味噌汁を添えました。
味噌汁の具に時間をかけられないとき、私はよくレタスをちぎって入れます。 シャキシャキ美味しいことと、まったくもって簡単なことと、いいことづくめなのです。
しっかりお昼ごはんを食べたあとは、気になっていた雑用を片付け、午後遅くから今日は、室生のギャラリー夢雲へ出かけました。
ステンドグラス作家の、大須賀昭彦さん、和子さん夫妻の展覧会の最終日だったのです。 ここは、私が初めて大須賀さんの作品に出会った場所であり、初めてステンドグラスの灯りを美しいと思った場所でもあるのです。
12年ほど前の秋の日、ふらりと訪れた夢雲さんで、たまたまステンドグラスの展覧会に出会ったのですが、その美しさに私はすっかり魅せられてしまいました。 大須賀さんのランプたちは、それまでに見たどんなものよりシンプルで洗練されていて、美しかったのです。 咄嗟に欲しい!と思っていました。
そして、これが私の持っているランプです。
あのとき衝動買いに近い形で、わが家にやって来たのです。 シンプル極まりないデザインの中に、確かなセンスが窺われ、力強ささえ持ち合わせています。
昼の表情と、夜の表情の違いがお分かりでしょうか。 それぞれに魅力はありますが、やはり何といっても夕暮れから夜にかけての時間が最高です。 わざわざ夕暮れ間近に夢雲を訪れた訳は、これだったのです。
3年振りにお目にかかる大須賀さんご夫妻は、変わらぬ笑顔で迎えてくれ、気さくにいろいろなお話をして下さいました。 作品のこと、暮らしのこと、猫のこと!
いいものを見て、夕暮れの夢雲の居間でゆったりとコーヒーをいただき、贅沢な時間を過ごしてきました。
明るく穏やかなお二人に、近いうちの再会を約束して帰って来ました。
今夜もこの灯りが、夜長の時間を豊かにしてくれているのでした。
by galleryfabrile
| 2015-10-19 22:08
| 出かける
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