2016年 06月 12日
6月はコンセルトヘボウで |
ならシネマテークは、奈良市から映画館がなくなったことによって生まれた、月に三日間だけの移動映画館です。
主催は、「なら国際映画祭実行委員会」です。 大きなスクリーンで映画を観る歓びを、多くの人たちに届けようと、スタッフやボランティアの面々は、いつも一生懸命頑張っています。 このところ日程の調整がうまく付けられず、ご無沙汰していましたので、今日は思い切って出かけました。
6月は「ロイヤル コンセルトへボウ オーケストラがやって来る」でした。
2013年、オーケストラは創立125周年を記念して、一年で50公演を行うワールドツアーに旅立ちました。 楽員の素顔や練習風景だけでなく、訪れた先の聴衆の背景までもを描いて、心動かされます。
何より演奏される曲の素晴らしい音色が、別世界へいざなってくれますし、聴衆が重ね合わせるそれぞれの想いが涙を誘います。 戦争、差別、貧困などと闘いながら、人々は音楽を聴ける幸せに浸るのです。 スクリーンからこぼれ出てくる聴衆の歓びで、こちらまでもが幸せな気分になることが出来ました。 エディ ホニグマン監督は、愛情を込めてカメラを回しながら、淡々と描いて秀逸です。
会場は、奈良女子大学の講堂でした。 クラシックな正門と学舎は、テレビドラマなどにもたびたび使われますが、7月もこの会場で「大統領の料理人」というフランス映画が上映されます。 どうぞお運び下さい。
スタッフたちは今日も元気に頑張っていました。 再来週の日曜日には我が家で宴を愉しみます。
小雨が降り出した奈良の街を抜けて帰って来ますと、こんな方が出迎えてくれました。 大好きな音楽で心満たされた梅雨の一日でした。
by galleryfabrile
| 2016-06-12 22:58
| 出かける
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