2017年 07月 07日
いいもの同士 |
ギャラリーの扉を開けると、いつも真っ先にこの赤い帆布の椅子が、目に飛び込んできます。 鳥取在住の木工作家、藤本順正さんの作品です。
折りたたみ椅子のディティールには、作家のオリジナリティーが施されていて、丁寧な仕事がそれをさらに魅力的にしているのです。 素朴な風貌からは想像し難いのですが(失礼!)、洗練された椅子はどこか北欧の匂いを漂わせて素敵です。
近頃は、安価で洒落たデザインの家具が出回っていますが、果たして長持ちするものがどれくらいあるのでしょうか。
作家ものの家具は決して安くはありませんが、おそらく孫子の代まで使えるものです。 若い人にこそいいものを持ってもらって、長く愉しんで欲しいと思っています。 7月の常設展に出していますので、どうぞ見にいらして下さいね。
赤い帆布の椅子 ....... ¥51,000
この丸テーブルも、順正さんの作品です。
これは5年前のファブリルでの個展に出された作品ですが、売れませんでしたので、私が手元に置くことにしたものです。 椅子と同じく、丁寧で美しい仕事は何年使っても飽きることなく、おそらくこの先何十年も保つことでしょう。
テーブルに合わせているのは、アルネ・ヤコブセンのアントチェアーです。
デンマークのデザイナーのロングセラーの椅子ですが、順正さんのテーブルともぴったりマッチしています。 やはりいいもの同士は国が違えども好相性なのですね。
テーブルは5年、アントチェアーは15年使って、すっかり我が家の歴史になっています。 快感です。
by galleryfabrile
| 2017-07-07 22:58
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