2017年 10月 23日
もいちど逢いたい |
あれから一年が経ちました。
18年間ともに暮らした相棒のような「まのん」が逝ってしまって、しばらくは抜け殻のようでした。 悲しいのと寂しいのとで、途方に暮れることもありました。
道ばたで拾われた時のまのんは、小さくてふにゃふにゃで、おまけに目と鼻を患っていました。 そのまま放っておけば、三日と保たない生命だったかも知れません。
それが、18歳まで長生きしたのですから、まのんは強運の持ち主だったのでしょうね。 実際、お転婆で元気な猫でした。
我が家のお客様や友人たちにも愛され、今でも折りに触れ思い出してくれるのです。
いなくなってもまのんの存在は大きなものがあります。
或る夏の日、玄関のタイルの上にちょこんと座っていたまのん。
そばの階段のステップに腰掛けて、私はまのんと向き合ってお喋りをしていました。
たまたま居合わせたお客様が、撮ってくれたものですが、私を見上げるまのんの姿が愛らしくて(猫の親バカをお許しあれ)、大好きなショットです。
一緒に写った写真があまりありませんので、貴重な一枚でもあります。
今日は特にいろいろなシーンを思い浮かべて、まのんを偲びました。
5年前の春の日、或る雑誌の取材でのツーショットです。
「猫ちゃんと一緒に」と請われて、庭先で撮られた写真なのですが、このときのまのんは逃げ腰です。 私の手に力が入っているのが分かりますか?
「わたし、いやだ!昼寝の途中だったのに」と言わんばかりの形相です。
わがままで人見知りで、おばあちゃんになっても人には愛想のないまのんでしたから、多くの人に愛されたのが不思議なくらいです。 拾った本人の私の妹ですら「まのんちゃん、なつかへんわあ〜」とこぼしていたくらいです。
そのくせ、わたしにはべたべたでした。
ともに暮らした歳月は、もう戻っては来ませんが、あれからの私は懸命に仕事に励んでいます。 無我夢中で。
まのん、お母さんは何とか元気で頑張っていますよ。 もいちど逢いたいね。
by galleryfabrile
| 2017-10-23 22:54
| 猫
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